山口健範56才です。（R5年）
元々、子供の頃から大学まで野球漬けの毎日を過ごし、社会人となってからも、実業団で硬式野球部に所属していました。
守備はサードで、打順はチキチキバン番でしたよ。（笑）
充実した日々でしたが、ある時身体を壊して大好きだった野球を続ける事が出来なくなりました。
そうした事情で実業団を退職して、これから何をしていけばいいのかと目標を失ってしまう時期がありました。
自動車工場や食品会社など色々な職業の仕事を経験してきましたが、これというやりがいを感じられずにいた様な気がします。

そんな時に福祉の仕事を経験する機会を頂きました。
それまで人と接する仕事をしたことがなかったのですが、利用者さんと一緒に過ごす時間の中で、私に対する優しい気持ちが心に沁みてきたことを覚えています。
そうした出来事を得て、この仕事を続けていきたいという気持ちになり、家族の理解と協力のもと福祉の道に進むことを決めました。
34才の秋でした。

それから20数年、知的障がい者支援の仕事をさせていただいています。
私は福祉の学校に行ったり、特別に勉強をしたわけではなかったのですが、これまでの人生観や、色んな仕事の経験を活かし、日々利用者さんと共に過ごさせてもらっています。

私は就労継続支援A型事業ソレイユで就労支援をやっています。
車1台に利用者さん数名と一緒に乗り込んで、市内のアパートやマンションなどの共用部分の廊下や階段などの掃き拭き掃除清掃を行う仕事です。

住人の方に気持ちよく暮らしていただけるように、利用者さんと建物を綺麗にします。
A型の利用者さんは福祉の利用契約とは別に雇用契約を行うので、働く責任は一般就労と変わりません。
そうした業務を通じて、利用者さんに清掃技能の習得と社会人としての働く意義ややりがい、集団活動などを身に付けてもらえるように、支援を行っています。またA型で就労技能を身に付けてもらい、一般企業などへ就労するお手伝いもしています。

私自体、日頃からおふざけが好きなので、朝出勤して来て、利用者さんが私を見かけると冗談を言って来てくれます。
この仕事は人相手の仕事なので、こうした人との何気ないやり取りは大切だなって思っています。
私自身がこの仕事を行う上で大切にしている事は、【利用者さんが社会に出て、自立した生活が出来るようになる支援をする事】です。自分が出来る事は自分の力で解決し、手助けが欲しい時には周りの力を借りて生活をしてもらいたいです。
日頃から口うるさいくらいの私ですが、業務の中で伝えたことを自ら考えて取り組んでいる姿を見かけた時、その方の力として身に付けてくれたと感じると、アドバイスをしてきたことが実ってきたと支援者としては嬉しく感じます。
日頃は、ただの口うるさいおやじなのですけどね…（笑）

私ひとりでは、利用者さんの個性や特性などをしっかりと把握できない事や思い込みがあると感じました。
そうした事から一緒に働く仲間と利用者さんの事について話し合いました。
先輩や後輩関係なく、皆さんはどう考えているのか？どうしていけば良いのか？という事に耳を傾けました。
そうした事から、これまでの私の経験で安易に判断をするのではなく、広い視野と慎重になって対応を考えなければいけないと反省をしました。その手助けを仕事の仲間がしてくれることに感謝をしています。

年齢的には幸福会でも年長者の一人になりますが、いつまでも明るく元気に、そして若い人にわかる笑いのセンスを磨く！
若いものにも負けないくらいにバリバリ働いていきたいと思っています。
除草で草刈り機も70才になっても刈っているくらいがいいですね！
上司には頼りにされて、部下には頼れる兄貴（おやじ）のような存在になりたいと思っています。
まだまだ成長を続けなければいけないと常に感じていますよ。

福祉の未経験者でも年配の方でも大丈夫です！
職歴問わず、様々な経験を活かす場が沢山あります。
福祉の価値観にとらわれない発想や意見が必要だと思っています。
若い方には、プレッシャーのないリラックスした職場環境ですので、安心してやってきてください。
一緒にわからない事があれば、解決をしていきましょう！！